「小さき者へ」

 

 

 

 

 

今週の音読課題

 

小さき者へ」 有島武郎

 

 

自分の本棚から久しぶりに手に取った文庫本は

 

背表紙も色褪せて

 

初めて読んだのがいつだったのかも

 

思い出せないほどだったけれど。

 

 

一度読み始めたら

 

一気に本の世界へ。

 

 

ただ、感想は、辛すぎて書けない・・・

 

 

(「小さき者へ」は父親である有島武郎が幼くして母親を亡くした三人の我が子に宛てた手記だけれど、今読むとどうしても幼き子たちを残して逝くことになってしまった母親の視点で読んでしまい苦しすぎた・・・)

 

 

自分が親になって

 

強くなるより

 

弱くなったな

 

と思うことのほうが増えた気がします。

 

 

うーん、強い弱いとかじゃないのかもしれないけれど

 

本当に大切なものを手に入れると

 

それを守るための不安も常につきまとうよね・・・

 

 

そこにどう向き合っていくのかが

 

きっと大事なんだろうな。

 

 

 

親になって変わった世界がたくさんある。

 

(でも、変わらないものもある)

 

 

いつも、「子どもには広い世界を見せてあげたい」

 

なんて思っているけれど

 

子どもが親に見せてくれる世界のほうが

 

何百倍も大きく広いのだな

 

それこそ人生変わるほどだな

 

と気づかされる瞬間が度々訪れますね。

 

(幸せなことです)

 

 

 

なんだかまとまりがなくなっちゃったけれど

 

一つ言えるのは

 

読書、大事・・・!

 

(久しぶりに読書に没頭した後の驚くほど浅い感想!)

 

 

 

最後は「小さき者へ」から

 

有名なこの文章で終わりましょう。

 

 

小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れないものの前に道は開ける。

 行け。勇んで。小さき者よ。