同意とバウンダリー① 安心してNOを言える環境とNOを言われる経験

 

 

satoko2699.hatenablog.com

 

 

先日書いたこちらの記事

 

 

この時は、「ぎゅーして!」と子どもが望むときは

 

いつでもそれに応えてあげたい

 

それが私のできる最大のサポートかも

 

と思っていたのです。

 

 

しかし、その翌日

 

思春期保健相談士(という肩書を初めて聞いたのですが)

 

として活動されている方の講演をお聞きする機会があり

 

そこで新たな視点を得ることができました。

 

 

(覚書のようになってしまうと思いますが、書いてみますー) 

 

 

 

この講演会

 

小学4~6年生の児童と

 

1~6年生の保護者に向けたお話だったのですが

 

(子どもたちへの授業、その後、保護者への講話)

 

主なテーマは小学生の性教育でした。

 

 

 

その中で、性教育の大事な視点として出てきた

 

 

同意

 

バウンダリー(境界)

 

 

という二つのキーワードと

 

それに纏わるお話がとても印象に残ったのです。

 

 

 

バウンダリー(境界)というのは

 

 

自分が心地よいと思う(心理的・物理的)相手との距離

 

 

のこと。

 

 

大人も子どもも、自分の周りに透明のバリアを持っていて

 

相手によってそのバリアが大きくなったり小さくなったりする。

 

家族に対してはバリアはほぼないけれど

 

知らない人に対しては自然に透明バリアが大きくなる、というように。

 

 

 

性教育で大事なことは

 

「自分の体は自分のもの」ということを子どもに伝えること。

 

自分の体をどうするか(誰がいつどんな風に見るかさわるか)

 

全て自分で決めていいし、日によって、また相手によって変わっていい。

 

 

(性的同意については、「紅茶と同意」という動画を検索して見てみてください、と言われましたが)

 

小学生は、お友だちとの間で

 

「〇〇していい?」

 

「いいよ」

 

という「同意」が大切。

 

 

例えば、お友だちの肩にゴミがついているのを見つけた時

 

何も言わずに肩に触って取るのではなく

 

「肩にゴミがついてるけど取っていい?」と聞くようにする。

 

 

突然肩を触られたらお友だちはびっくりするかもしれないし

 

たとえそれが善意からだったとしても

 

嫌な気持ちにさせてしまうかもしれないから。

 

 

いつも一緒に遊んでいる仲良しのお友だちでも

 

時には一緒に遊びたくないこともあるかもしれないし

 

その遊びをしたくないこともあるかもしれない。

 

 

「遊ぼう!」

 

「いいよ!」

 

というように

 

その行為をお互いが積極的に望んでいるかを確認すること

 

(この時、必ず言葉で聞くこと)

 

そして、「いや」と言われたらやらないことが大事。

 

 

自分がNOと言うことも

 

相手にNOと言われたら、それをきちんと受け入れることも大事。

 

 

それでですね

 

なるほどなぁと思ったのは

 

 

NOと言うことも

 

NOと言われたらすぐ受け入れる(諦める)ことも

 

練習しないとできるようにならない

 

 

ということ。

 

 

その練習を家庭でしたほうがよいと。

 

 

自分がいやなことは

 

安心してNOと言える環境をつくること

 

 

そして、何でも受けれてもらうのではなく

 

NOを言われる経験も大事。

 

 

家族の場合、そこには愛情や信頼関係があるから

 

もし家族にNOと言われても

 

自分のことが嫌いだからNOと言われたんだとは

 

思わなくてすむわけです。

 

 

NOと言われても愛情があることに変わりはない。

 

そういう愛がある(子どもが安心できる)場所で

 

NOと言われる経験を積む。

 

自分がNOと言われた時

 

受け入れて、諦める練習をする。

 

 

嫌いなわけではなく、好きだけれど

 

今はそれはしたくないとか

 

他にしたいことがあるからできないとかの理由で

 

断られる経験をしておく。

 

そうすると、家庭の外でNOと言われた時にも

 

必要以上に傷付くことなく受け入れることができる。

 

(好き嫌いと、YES、NOは別と理解すること)

 

 

 

そこで、例として挙がった話が

 

「ぎゅーして!」だったのです。

 

 

例えば、大人が自分の子どもをハグしたい時。

 

(幼児の場合はまた別だと思いますが)

 

自分の子どもだからといって

 

いつでもハグしてよいわけではなく

 

子どもに「ぎゅーしていい?」と聞く。

 

子どもからきちんと同意を得るわけです。

 

(例えば鼻水が出てる時も勝手にふいたりしないで、鼻水出てるよ?ティッシュいる?とまず聞く)

 

 

子どもが、いいよと言ったらハグするし

 

NOと言ったら、それをきちんと聞いてハグはしない。

 

(例えば遊びに夢中で今はしたくないという場合、その子どもの気持ちを受け入れる)

 

 

そして、子どもが親に「ぎゅーして!」と言ってきた時

 

(もちろんしたい時、できる時はするけれど)

 

大人でも断ってよいのだそうです。

 

今仕事が忙しいからあとでね、などと理由を説明して断る。

 

 

子どもは親にNOと言われたら

 

そこでNOを受け入れる練習ができるわけです。

 

 

NOを言われた時にすぐ受け入れたり

 

諦めて自分の気持ちを切り替えるということは

 

練習しないとできるようにならない。

 

だからそれを家庭で練習するのがよいということです。

 

 

そうやって、人との関係において「同意」というものを尊重することが

 

性教育にとっても大事な視点なのだそう。

 

 

 

文章がまとまらず、読みづらくてすみません・・・

 

ちょっと長くなってしまったので

 

つづきはまた明日。

 

 

 

日本の性教育の現状や、子どもの性被害のデータを見て

 

この視点の大切さもよくわかったので

 

(こどもが自分の身を守るために、この同意とバウンダリー意識は重要)

 

その辺りのことをまた明日書きたいと思います。